花・7月 2
木槿・東住吉区  (7月17日)

   ムクゲは漢字で「木槿」と書き、この「槿」の字は寿命がわずかという意味がある。
  ムクゲは朝に咲いて、夕にはしぼむ一日花。
  「槿花(きんか)一朝の夢」と、栄枯盛衰の儚さに例えられた。
  それでも一本の木にはたくさんの花をつけ、約一ヶ月近くも咲き続ける。
  夏の到来とともに、その花姿はしっかりと自分を誇示している。
  
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エノコログサ・住吉区  (7月18日)

   道ばたや畑でよく見かけるエノコログサは、
  別名 ネコジャラシともいう。
  子犬や子猫のシッポのように見える。
  子供の頃 一度はかかわったことのある
  この草は 幾つになっても妙に童心をくすぐる
  風情がある。
  そして私は今でもこの草で、お昼寝している
  あなたのホッペをくすぐってみたいと思う。
ハルシャギク・阿倍野区  (7月19日)

   蛇の目傘のような模様がある為に、
  ジャノメソウ。 
  孔雀の尾羽根の斑紋に見立てて
  クジャクソウ。 そんな別名を持つ。
  やせ地でもこぼれ落ちた種からよく育ち、
  群れながら咲く。
  花言葉は「つねに快活」
  なかなか梅雨が明けないので、
  元気が出るような花をUPしたかった。
  長い夏休みが始まった。
蓮・(京都・法金剛院)  (7月21日)

   仏像の台座の蓮華模様、蓮の花を持つ観音様。 蓮の花は仏教との関わりが深い。
  朝早くから咲き始める為、「早朝観蓮会」などを催しているところもあり、この時期には
  多くの愛蓮家たちが蓮の花を愛でる。 蓮の花は咲く時、「ポン!」と音がするとか。
  極楽浄土を思わせる蓮池。 ふくよかに咲く蓮の花に魅了される。
  泥沼に生えていながら 泥に染まることなく、どうしてこれほどまでも 
  真っ直ぐ天に向かって 美しく咲いていられるのだろう。
  
ダリア・阿倍野区  (7月22日)

   馴染みの深いダリアにはたくさんの種類がある。
  一重咲き、八重咲き、半八重咲き、ポンポン咲き、花弁の先が細かく裂ける
  フリルド咲きなどがあり、その色も豊富である。 
  日本へは1842年ごろ渡来し、天竺牡丹と呼ばれた。
  夏の太陽の下で、このような鮮やかな色の花を見るとつい触れてみたくなる。
  
  
鬼百合・住吉区  (7月25日)

   夏を象徴する鬼百合は、名前に似合わず
  恥ずかしがり屋なの?と問いかけたいくらいに
  下を向いて咲く。
  庭先でその花姿を披露するものもあれば、
  深山にひっそりと咲くものもある。
  人の背丈ほどもあり、私が少しかがんで
  カメラを向けると、その恥ずかしがり屋さんは、
  私に精一杯のお愛嬌をしてくれた。
朝顔・自宅  (7月27日)

   梅雨が明けたら、先ずこの花をアップ
  したいと思っていた。 
  長い夏休みの真っ只中。
  お母さん達はどれほどお昼の献立に
  頭を悩ませていることだろう。
  それでも何だかホッとする夏休み。
  朝顔の観察日記を思い出す。
桔梗・阿倍野区  (7月29日)

   秋の七草のひとつの桔梗。
  その優しい紫色はとても高尚な趣きがあり、
  涼やかな風情で寄り添って咲いている。
  一本の桔梗にはさみを入れた。
  そして竹篭の一輪挿しに入れて、
  仏壇に供花した。
  それだけで父には十分に真心が          
  伝わりそうだ。
  
モントブレチア・東住吉区  (7月31日)

   別名を姫檜扇水仙といい、乾燥させた花を
  水に浸すとサフランの香りがする。
  南アフリカ原産の花にもかかわらず、
  日本の風土によく馴染み、和風の庭にも
  よく似合う。 花の朱色が夏らしくて、
  粋な感じが大好きだ。
  夏には夏の花が咲き、それぞれが精一杯に
  自分を表現して、私に安らぎを与えてくれる。