パリの街で微笑んで
モンマルトル
我が家には1枚の絵画があります
「モンマルトルの丘」を描いた油絵です
それは私が30数年前に
モンマルトルの丘のテルトル広場で無名の画家から買ったものです

私が初めて海外旅行をしたのがパリでした
OL時代の同期7人で(男4人 女3人)年末年始をパリで過ごしたのです

気楽な学生時代からイッキに社会人となった時の戸惑いや挫折や葛藤を
いつも会社帰りに同期の人たちで語り合いました
私たちは戦場にいる同志のような気持ちでいつも心をひとつにしていました

そしてOL1年目の12月28日 日本を脱出したのでした
いわゆる「逃避行」でした

青春時代のカッコつけたい年頃
私たち7人はパリに酔いしれてパリを駆けずり回りました
今でも同期の仲良しが会うとパリの話をします

30数年前 3人娘の私たちは同じようにして モンマルトルの丘で
無名の画家からそれぞれのお気に入りの絵画を買ったのです
そして今でもその絵画を青春の思い出として大切に持っています

今回の旅行は私の青春時代を回想する旅行でもありました
ピカソやルノアールなどが創作活動の拠点としていた小高い丘にある町「モンマルトル」
多くの芸術家たちに愛され描かれてきたモンマルトルには
今でもゆかりの地が数多く残っています

白亜の聖堂のサクレ・クール寺院の前の広場ではたくさんの人たちが寛いでいました
パリの恋人たちはいつも抱擁して愛を確かめ合って
熱く 熱く・・・ その想いも深く 深く・・・
サクレ・クール寺院からテルトル広場までの舗道には
たくさんのカフェやみやげもの屋さんが並んでいます
楽しい散歩道でもありました
散歩道の途中ではたくさんの絵描きさんたちから
スケッチさせてほしいと懇願される
そしていたるところでこういった光景が見られる
モンマルトルのカフェテラスにて
遠い昔 偉大な画家たちが集まったテルトル広場は
今もたくさんの絵描きたちが集まって絵を描いていました
青春時代の思い出のようにここで1枚の絵画を買おうかと思いました
けれど新しい絵画を買うことは
30数年前に買ったあの時の絵画がセピア色に変わってゆくようでやめました

私の青春時代の想い出はどんなに時間が流れても色あせてはいけない
「モンマルトルの丘」の絵画は生涯1枚あればいいと思ったからです
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あの時同期の男女7人で約束したことがありました
シャンゼリゼ大通りのカフェテラスで珈琲を飲みながら

これから40年の歳月が流れて定年退職して悠々自適の生活が始まったら
もう一度同じメンバーでパリに来てこのシャンゼリゼ大通りを7人で歩こう・・・と

仲良しだったけれど1組のカップルも出来なくて
私は今でもみんなのことを大切な人生の同志だと思っています
BGM 春予感