June . 3
Photo by Yasunori  (6月21日)
      トパーズの詩


今年も秘密基地にトパーズの実が生った
だあれも知らない私だけの秘密基地

このトパーズ 甘くて瑞々しくて美味しいの
お日さまと同じ色をしているから
お日さまに愛されてお日さまに育てられた

ねえ・・・ 私と一緒にあの丘へ行こう
トパーズを一口食べればあなたの病は治る
私と一緒に採りに行こう

お日さまが魔法のをかけた不思議な実
BGM・鳥に乗って
  Herr Geige
       空白の一日


時計と携帯電話を今日一日預かって

時間に縛られず 人との交流を断ち切って
一日静かに眠りたい

真っ白な空白の一日を
自由に戯れて たった一人で持て余したい

そんな一日を神様から与えられたい

(6月22日)
(6月23日)
        無題


何を見ているの? 何を構えているの?
彼女の顔はいつになく真剣

人も一瞬構える時がある
危険信号を感じたら とっさに身構え自分を守る

人は本能的に危険を察知する
心も体もガードして守りの姿勢に入る

人生は攻めと守りの連続である
その時々で正確な判断をしたい
(6月24日)
      心模様


自分の心を絵筆に託して描く
自分の心を文字に託して表現する
自分の心を言葉に託して伝える

もっと違う色なのに
もっと違う文字なのに
もっと違う言葉なのに

100パーセントの気持ちを伝えられない

もっと素直になってもっと冷静になれば
心模様を描いて伝えられるのかな?
愛・地球博 カナダ館  (6月25日)
     一日の始まり


朝が明けるのを待っていました
ビルの谷間が明るくなってゆきます
少し雨が降り始めました

都会の朝は季節感がなくて
時計の音だけがリアルに心に響く

もう起きていますか?
私はコーヒーを飲みながら待っています
あなたからのモーニングコールを

その時が私の一日の始まり

(6月26日)
        蝶になって


私 蝶になりたいな
溢れる想いをここで埋めたくないよ
蝶になってあなたの街へ飛んで行きたいな

真っ白いウエディングドレスを着て
真っ赤なルージュをさして
あなたのところへ飛んで行きたいな

六月の花嫁は幸せになれるという
早く蝶になりたいよ

あと五日で六月が終わってしまう
    フレッシュジュース


元気というまあるい実に
愛と勇気というエッセンスを入れて
ジューサーしました

そしたら
サーモンピンクのジュースが出来ました
味は甘くてほろ苦くてしょっぱくて
その時々に味が変わる

それはきっとその人のさじ加減
あなたにぴったり合う量を
私にぴったり合う量を
ハートで処方すればいいだけのこと

(6月27日)
リーガロイヤルホテル  (6月28日)
       緑の不思議


パレットの上に緑の絵の具を出しました
絵筆はキャンパスに緑を描きました

私の心は少しずつ変化し始めました
真っ白いキャンパスだった私は
あなたの色に染められて
ときめいてよみがえり癒しの場所になりました

一枚の絵から水の流れる音
小鳥のさえずりが聞こえてきます

私が選んだ色は「緑」
それは風のようなあなたの色だったからです
天王寺  (6月29日)
         雨


雨降って君と仲良しひとつ傘
傘の中でのお話はナイショの話あれこれと

雨の日の傘はひとつでいいことは
いつの時代も変わりなく
それは仲良しさんの決まりごと

傘の下
ここは小さな二人の世界
いつまでも君と共有したいと思う
いつまでも君と仲良ししていたい
関西国際空港  (6月30日)
      出発


たくさんの荷物はいらない
パスポートとUSドルと
オープンハートのネックレスだけ
それだけあれば出発できる

見送りはいらない
未練を残して去りたくない
お別れは昨日済ませたはず

けれどオープンハートをなぜ道づれに?
あの人との思い出をなぜ連れてゆく?

心裏腹 別れのフライト
心裏腹 涙のフライト