　　　　　　　　　　　　姉妹

「お姉ちゃん貝殻を見つけたら持って帰ろうね」
「お姉ちゃん二人でいっぱい集めようね」
「お姉ちゃんパパとママの分も探そうね」

仲良ししたり喧嘩したり
いつも二人は小さな幸せ分け合って
ひとつ屋根の下の可愛い姉妹

大人になっても仲良しでいられるといいね
神様が同じような幸せを与えてくれるといいね

　　　　　　　　　　碧い海

海の色　「青」ではなくて「碧」
１８０度の大パノラマにはビルも車も雑踏もない

子供の頃　地球が丸いことを教えるために
私を海に連れて行き　水平線を見せて証明した父
そんな若い頃の父を思い出す

私にたくさんの実践教育をして逝った父
父の教える科学や哲学や倫理学は少しも難しくなかった

水平線の彼方に父がいるような気がして
私はいつまでもここから動けない

　　　　　　　　ひめゆりの青春

「ひめゆり」の愛称で親しまれていた
沖縄師範学校女子部・県立第一高等女学校の生徒
２２２人と教師１８人は沖縄陸軍病院に配属された

多くの負傷兵の看護や水汲み　死体埋葬に追われ
青春を捧げ２２６人が砲弾やガス弾
また自らの手榴弾で尊い命を失った

ガス弾攻撃で多くの犠牲者が出た伊原第三外科壕
ひめゆり学徒と教師の「鎮魂の塔」である

　　　　　　　　情熱の花

花が咲いているよ
色とりどりに赤やピンクや黄色の花

夏の花たちは暑さを知らない
太陽に愛された分だけ一層鮮やかに自分色

私もあなたのような透き通った桃色に咲きたいよ
純真な心で美しく咲きたいよ

ブーゲンビレアの花言葉は「情熱」

　　　　　上を見上げて

セカセカと下を向いて歩いてる
歩く歩道に乗ってもまだセカセカと・・・
何をそんなに急いでいるの？

上を見上げて新しい発見
上を見上げて深呼吸

たまには立ち止まって一息つこうよ
息が切れないうちに小休止

もう一人の自分から自分へのメッセージ

　　　　　　　ティータイム

少しだけ秋風を感じながら
午後のひとときあなたと二人でティータイム

カップに入れたコーヒーは
ミルクたっぷりのあなたとブラックの私
いつまでたっても甘口のあなたと
学生時代からコーヒーには拘った私

コーヒーはカッコよく飲むのがいい
一口一口味わいながら
ナルシストで飲むのがいい

黄色いパラソルの下
あなたと私の間に幸せの時間が交差する

　　　　　　レッツゴー♪

「みんな揃いましたか？」
「は～い　(^^)/　揃いました」

これから長い旅の始まりです
みんなひとつになって進んで行きましょう
そうすれば敵から自分が守れます

人も動物も魚たちも群れて生きる
一匹狼はもろい
外敵から身を守る前に孤独に負ける
社会という秩序の中で生きる大切さ

レッツゴー♪みんな一緒に生きてゆこう

　　　　　　　　　宇宙人

今から３５年以上前　月にアポロが行った時代
その「月の石」を大阪万博で観た私の心で
「お月さまにうさぎが住む」という伝説が消えた

ごく稀に宇宙の星の夢をみることがある
地球と同じように生きものが住む蒼い惑星
広い宇宙の中にはきっといるはず

そして組織の中で人間と同じように
何かを背負って生きている宇宙人がきっといるはず

君たちには泣きたい時はないのか？
君たちには投げ出したい時はないのか？
順風満帆であっても波乱万丈であっても
与えら得た使命を果たそうとする人間

宇宙人よ　君たちもそうなのか？

　　　　　　　　ハローキティ

優しさ届けてくれてありがとう
大人にも子供にも夢を届けてくれてありがとう

笑っている顔に見えたり・・・
すましている顔に見えたり・・・
泣いている顔に見えたり・・・

でもなぜか怒っている顔に見えることはない
私もあなたに見習ってそんな顔になりたいな

小さなことで喧嘩して怒ってすねて絶交した
私もキティちゃんになりたいよ

　　　　　　海に恋して

思いっきりトロピカルなメークして
真っ赤なベースに星を落としたネイルアート
髪をトップでまとめてサファイアのピアス
大きな浮き輪をひとつ持って海にザボン

海に恋した私は海を誘惑する
けれど海は少しも動じない
私と正面から向き合おうとしない

こんなにもあなたが好きなのに
何度言っても届かない

波が私の想いをかき消すのだろうか？
それとも海を独り占めすることを
海の神様が許さないのだろうか？

　　　　バイバイ　夏２００５

南の島であなたと過ごしたこと忘れません

ウィンドサーフィンして　アクアバイクして
スノーケリングして　パラセールした海

日焼けした分だけ思い出が残る
ときめいた分だけ思い出が残る

太陽が水平線に沈む頃には帰って来ます
だから今日一日海でいさせてください

バイバイ　私の夏２００５
あなたと過ごした思い出の日々