April . 2
2006年4月10日
「マドンナの夢ギャラリー」3周年記念として
10日からオズワルド氏作曲のMIDI「そばにいて」を挿入
これからもよろしくお願いいたします  <マドンナ>
和歌山県・有田 ホトケノザ  (4月11日)
         今年も会えた


やあ・・・ お久しぶり!
半年ぶりにふるさとへ帰って来たよ
この野原に来るときっとおまえに会えると思っていた


おまえの葉っぱは仏像を安置する仏座に似ていて
目には見えなくても
いつもおまえには仏さまが座っていると信じていた

私はおまえのひょうきんな顔が大好きだよ
哀しくても寂しくてもおまえに出会うと笑顔になれる

仏さまが座っていて ひょうきんな顔したおまえ
私はおまえに出会うといつも無敵になる

大阪市阿倍野区・中央公園  (4月12日)
     桜便り2006・パート9 
               散りゆく桜


外は雨・・・ 花散らしの雨が降っている
どんなに美しい花の上にも無情の雨が降りしきる

それが神さまが決められた自然の摂理
きっとこの雨にも深い意味があるのだと受け止めよう
満開の桜が風に吹かれ雨に打たれて散り急ぐ

儚き花の生涯よ
散り際の見事さ潔ぎよさにはなす術もない
それが桜の花なのか

儚き人の生涯よ
私たちも桜のように美しく咲こう
人生を全うして満開の美しさの中で散ってゆこう
それが人生なのだと桜の花に教えられる
和歌山県・有田 ファーム  (4月13日)
       喫茶店にて


都会の雑踏から逃れて
時速120キロでふるさとに帰って来たよ

この空気がうまいんだ
この長閑さが心地いいんだ
この時の流れがホッとするんだ

空き家になったあの家に風を通してやると
脈拍と心拍が聴こえてくる
父さんや母さんがいた頃のあの家に戻ってゆく

ねえマスター  私の話を聞いてくれる?
あの家で一人で飲む珈琲は切ないよ
マスター  私に美味しい珈琲を入れて

ねえマスター  今日の珈琲はマジしょっぱいよ
ここでしばらく私の心を休ませて
大阪造幣局  (4月14日)
      桜便り2006・パート10 
              大阪造幣局・桜の通り抜け


今年も12日から大阪造幣局の桜の通り抜けが始まった
約560メートルの通路沿いに並ぶ123品種・363本の桜がほぼ満開
昨年の観桜者数は110万人を突破 今では大阪の春の風物詩である

造幣局が毎年決める「今年の花」に2006年は「大手毬」が選ばれた
多数の花が枝の先に密生して手毬のように咲き 花弁数は20枚ほど
淡紅色の可愛らしい桜である

桜に酔い 人に酔い 私は毎年ここを訪れる
この場所に来て・・・・ ここを通り抜けて・・・・
造幣局の桜を観ないことにはやはり浪速の春は終わらない

大阪北区 大川沿いの桜  (4月15日)
    桜便り2006・パート11 
             大川沿いの桜


大川に 惜しげなく散る 桜にも
      今年の想い 花びらにこめ  <マドンナ>

大阪のソメイヨシノは散り始めました
もう誰の手でも止めようがありません
惜しげもなくはらはらと・・・ はらはらと・・・

長きにわたり私の拙い桜便り2006をごらん頂き
ありがとうございました

これから桜前線は日本列島を北上し続け
皆さまの心に
筆舌し難いほどの美しさを残してくれることでしょう

桜をこよなく愛し慈しむ心を大切に
来年もまた美しい桜にめぐり合いたいと思います
 
宝塚歌劇・くすのき  (4月16日)
        花かご弁当


夢をみたよ
ふるさとのれんげ畑で花ござ敷いて
父さんと母さんと私と愛犬ジョニーがいたよ

私は10歳くらいで 母さんは若くてきれいだし
父さんは凛々しくてとてもカッコよかったよ

母さんの作る花かご弁当はチョー美味しくて
いつも私の自慢だったんだ

私はれんげの花で
父さんには王冠 母さんには首飾りを作ってあげた
花かご弁当を食べながら二人は嬉しそうだった

毎年そんな光景の夢をみる
春になると神さまが
一日だけ私を子どもの頃に戻してくださる
自宅 ケヤキ  (4月17日)
       若葉のささやき


雨と曇り空の一週間が終わり
ようやく青空が戻って来た日曜日の午後
庭で嬉しい訪問者に出会った

きっと雨の恵みをいっぱい受けて
新しい命を育んで膨らませていたのだろう

桜が終わって気落ちしている私を励ますように
生まれたての坊やはちょこんとお辞儀しながら
私に 「やあ こんにちは」って

「僕が秋まであなたの乾きを潤してあげる」
「桜子さんからバトンタッチされたんだ」
「大勢の仲間たちとあなたを守ってあげる」

若葉のささやきはやけに優しくて
私はケヤキの下でうずくまる
(4月18日)
        仮面舞踏会


あなたと私 今では何もかも知りすぎたのね
嘘をつく時の瞬きの回数も
躊躇っている時の爪を噛む仕草も
私にはすべてがわかるあなたの心模様

そしてあなたにも私の嘘がわかってしまう
「あなたなんか大嫌い」という私の嘘が

さあ もう一度振り出しに戻りましょう
出逢った場所に戻りましょう
知らない者同士の一人の男と女として
春の月夜の仮面舞踏会へ行きましょう

私たちの運命の赤い糸
もう一度 神さまが繋げるか・・・・ 否か・・・・
ホテルニューオータニ大阪・スカイラウンジ  
                     (4月19日)
          桜ランチ


もしもあなたが大阪に来たなら
私はこのスカイラウンジでお持て成ししましょう

4300本もの桜が咲き誇り
まるで時代絵巻のように春色に彩られた大阪城公園
雄大な大阪城天守閣と大手前界隈
都会の真ん中にも桜景色はあるのよ

春を散りばめた「桜ランチ」をシェフにお願いしたわ
再会を祝って今日はシャンパンを開けましょう

春爛漫
あなたと食べる「桜ランチ」はスペシャルな味
あなたとこの場所にいるだけで私は幸せに酔いしれる
中央公会堂  (4月20日)
       カーニバル


春の宵はいつまでも帰りたくないときめき
風に吹かれて落ちる花びら追いかけて
あなたとダンスを踊りましょう

ここは私たちの宮殿よ
そんなジョークも今夜は少しもキザじゃなく
点る灯りは二人を照らすスポットライト

年に一度の花祭り
今宵はあなたと私のカーニバル
今夜だけは「もう帰ろう」と言わないで

満天の星が消えるまで
ここであなたとときめいていたい


BGM 「そばにいて」