May . 1
今月の「マドンナの夢ギャラリー」のBGMは
オズワルド氏作曲のMIDI「そばにいて」です
素敵なMIDIと共にお届けするこのギャラリーは
私からあなたへの愛のメッセージです
BGM 「そばにいて」
シャガール展「エッフェル塔と新婚の二人」より
                       (5月1日)
          愛の歓び


「恋人たち」イコール「愛の歓び」を生涯描き続けた
フランスの画家マルク・シャガール

この二人はシャガール自身と最愛の妻べラ
天使は娘のイダがモデルだといわれている
遠くに見えるエッフェル塔の中には
故郷・ヴィテブスクの街並みが描かれている

シャガールはこの絵に
いったいどんな想いを込めたのだろうか

創作とは決して虚像からは生まれない
根底に流れる何かがなければ描けないものである

私の創作もまた決して偽りではない
三年間無休で更新し続けて来た今
これらの作品をふり返り
すべてが「愛の歓び」だと称しても過言ではない
和歌山県有田  (5月2日)
        セピア色のフォト


「桜が咲いたらおうちに帰ろうね」と
病室の窓から外を眺めて何度も約束していたのに
母の体調不良で帰宅は実現出来なかった
車椅子の母と桜並木を歩く夢はセピア色に変った

私にとって母の存在は
初めてもらう人生の「教科書」だった
50余年経った今でも母は私を教育する
自分の身をもって「老い」に向かう人間の姿を
その切なさと気高さを私に諭し論してゆく

母と娘としてこの世でめぐり合えたことを感謝しよう
来年はこのセピア色のフォトを桜色に染めよう

小さくなった母の小指に私の小指をからませて
笑顔で何度も何度も指きりげんまんをする
和歌山県有田 カラスノエンドウ  (5月3日)
          野原で遊ぶ


ねえ・・・ 
広子ちゃん 絵里ちゃん 博哉ちゃん覚えてる?
GWだというのに私たちどこにも連れて行ってもらえず
おにぎりと水筒を持って一日野原で遊んだね

野原にはこの季節 たくさんの花が咲く
「今日は豆ご飯を炊きましょう」
そう言ってカラスノエンドウをいっぱい採ったね

お父さんはいつも博哉ちゃんで
お母さんはジャンケンで決めて 負けると子ども役だった

広子ちゃん 絵里ちゃん 博哉ちゃん
私たちいつも四人家族でままごと遊びしたね

カラスノエンドウを見ると今でも思い出すよ
あの野原で私たちが炊いた豆ご飯のことを
大阪・肥後橋  (5月4日)
       走る車・走る人


このまま車を走らせ高速道路を東へ東へ
時速80キロで走れば朝には着く
走る 走る ただひたすら高速道路を走る

「目的地周辺です」ナビがコメントを出す
携帯電話の着信音は私だけのオリジナル曲
これであなたに繋がった

「走って来たの?」 「別に・・・」
「私を待ってたの?」 「別に・・・」

息が乱れているから走って来たはずなのに
時計のしない人が腕時計をしているのに

喜びも哀しみも上手く表現出来ない男と女
「愛してる?」と問えば
「別に・・・」と答えるのだろうか?
大阪市立長居植物園  (5月5日)
      大空で自由に


子どもたちよ 裸足で駆け出そう
大空のグラウンドには何もハードルはない

清らかな心を持つ子どもたちだけに見える
素敵なお友達 ドラゴン
今日はそのドラゴンがお相手だ

せめて今日一日は健やかに伸び伸びと
ドラゴンと遊んでおくれ

明日になればまた決まりの中での生活だ
けれどパパだってママだって
おじいちゃんだっておばあちゃんだって
決まりの中で大人になって行ったんだ

そして大空に虹色の橋を架けて
君たちが生まれたんだ
明日に向かって歩いて行くと
とても素晴らしいことが待っているんだ
高槻森林観光センター  (5月6日)
      ねえ・・・ パパ


嬉しいな・・・ 嬉しいな・・・
五月は大好き
だって五月になると日曜日ばかりだもん

いつも朝が早くて帰りが遅いパパと
一週間ずっと会えないけれど
五月になるとずっとおうちにいる

ねえ・・・ パパ
メダカをつかまえて ザリガニをつかまえて
パパは何でも出来るスーパーマン
パパに出来ないことは何もない

ねえ・・・ パパ
パパの顔を忘れないようにそばにいて
大好きなパパ 今日はパパから離れない
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン  (5月7日)
        赤い花


生まれた時は真っ白い花だった
神さまがその花に二つのペイントを差し出した

冷静の青と情熱の赤 
海の青と太陽の赤 

その花はどの色で自分を描こうかと考えた
どんなふうに一生を生きようかと
そして選んだ色は赤

短い花の命なら誰よりも情熱的に
太陽にこの身を焦がして咲いていたい

赤い花は花びらが落ちるその日まで
太陽だけを想って咲いていた
そして赤い花は幸せ色の自分が好きだった
大阪・西心斎橋 レストラン ル・クロ  (5月8日)
       コルクコレクション


あなたとの記念日に開けたワインのコルク
それは私のコレクションとなって
部屋の片隅に並べられてゆく

空の記念日  海の記念日  陸の記念日

忘れられない記憶として私の胸に刻まれて
ひとつ・・・ またひとつとコルクが増えてゆく

今月はどんな記念日? 来月はどんな記念日?
来年の五月は? 来年の六月は?

これからも私たちの幸せは続く
その度に記念のワインを開けてコルクを並べる

私のコルクコレクションは永遠に増え続ける
大阪市立長居植物園・シロツメグサ  (5月9日)
       四つ葉のクローバ


ひとつだけ四つ葉のクローバを見つけたい
あした母さんのところに行くから
押し花にして持って行ってあげたい

「母さん 四つ葉のクローバを見つけたよ」

そう言うときっと母さんは昔と同じことを言うだろう

「幸せになれるから あなたが持っていなさい」

母さんは自分が幸せになることより
私が幸せになることを望んでくれた

「ありがとう」 私はもう十分幸せになったよ
今度は母さんが幸せになる番だよ
神戸空港  (5月10日)
        素敵な笑顔


私は仕事をしている人の顔を見るのが好きだ
特に接客の仕事をしている人の顔は
明るくにこやかで優しい笑顔だけれど
その奥に秘められた凛とした表情が好きだ

かつて二年だけOL生活をしたことがある
学生時代とは全く違う世界だった

よき同僚に恵まれていなければ
あの時の私は挫折の一途をたどっただろう
社会人とはそれほど厳しい戦場にいる

さあ・・・ がんばれ
五月病が追いかけて来ても吹っ飛ばせ

君の素敵な笑顔が多くの人を幸せにする
私はこの場所からいつも君を見守っている