July . 2
Photo by Takeshi  ウィーン
   アルベルティーナ博物館前  (7月11日)
今月の「マドンナの夢ギャラリー」のBGMは
オズワルド氏作曲のMIDI「そばにいて」
素敵なMIDIと共にお届けするこのギャラリーは
私からあなたへの愛のメッセージです
                   Madonna
    分かれ道


分かれ道に来た
右へ行こうか左へ行こうか
手綱を握るのはあなた

多くの秩序の中で生きてきた者は
最後くらいは役柄や肩書きを捨てて
人間らしく自分らしく生きたいと願う

「この道を歩いて来てよかった」

あなたが決めたことだから
きっとそう言えるに違いない

私は勇気あるあなたの決断に
エールを贈る

Photo by Takeshi
  プラハ 聖ヴィート大聖堂  (7月12日)
         無題


もう遅いよ 今更後戻りは出来ないんだ
僕らは歩き始めたんだ

神さまが決めた道ではなく二人で決めた道を
だからくじけずこの道を全うする

ここで祈りを捧げるのは
僕たちが守り切れなかったものへの償い
どんなに祈っても終わりはない

もう遅いよ 今更後戻りは出来ないんだ
時間は止まらない 進むしかない


Photo by Takeshi  プラハ カレル橋  (7月13日)
       Promise


2006年7月13日 午後1時 カレル橋
3年前そんな約束をした男と女がいた

その約束をすっかり忘れていた者と
片時も忘れなかった者と
それは愛の重さなのだろうか?

3年後の今日
カレル橋のたもとで男と女は逢えるのか

忘れていた者と忘れなかった者
橋のたもとに来るのは男か?それとも女か?
Photo by Yasunori  蓮  (7月14日)
「July.2」のこのページのギャラリーは
友人Takeshiさんと実兄の温かいご厚意により
大切な写真をお借りして掲載しました
素敵なページを創作出来たことを心から感謝しています
                      Madonna
        蓮に想う


古来 仏教では蓮の花を蓮華と呼び
お釈迦さまはまだ胎内にいた頃から
この花に出逢っていたという

蓮の台座に座るお釈迦さまが多いのも
こうした由来に基いたものである

毎年 この花に出逢い写真を撮る時
先ず合掌してレンズを向ける

ファインダー越しに
お釈迦さまの姿が見えるのはいつの日だろう
きっと私の中の煩悩が消えた時かもしれない

Photo by Takeshi  プラハ  (7月15日)
      朝の光景


朝が来た
街は眠りから覚め動き出す

アヤはオサムのために朝食を作る
限りなく平凡な朝の光景

厚切りトーストにアイスティー
スクランブルエッグにマリネを添えて
午前7時に食卓につく

真っ白い一日が始まる
シナリオのない人生
ヒロインはみなそれぞれに自分

この街で自分の歴史が刻まれてゆく
朝陽が眩しい7月の朝
Photo by Takeshi  
  プラハ 聖ヴィート大聖堂  (7月16日)
       祈り


逢いたい人がいる
気持ち封じれば封じるほど
想いは風船のように膨らんでゆく

日曜日のミサは私に安らぎを与える
この場所で祈りを捧げ神に近づく時
その想いは軽くなる

祈りとは自分を超えることなのか
大聖堂に祈りの鐘が鳴り響く

Photo by Yasunori  夏萩  (7月17日)
          紅花


たがために 紅の衣を 羽織りける
         君の瞳に 留まりたきゆえ


古刹に咲く紅の花 一枝折りて花かんざし
浴衣の君は色っぽく 三日月が嫉妬する夜

下駄を鳴らして歩く道 祭り囃子が聴こえる
綿菓子 ヨーヨー 金魚すくい 
君がいて・・・ 僕がいて・・・
何も変わらぬ夏の夜の光景

紅の花が揺れる
君の髪で恥らうように揺れる・・・また揺れる・・・

Photo by Takeshi プラハ  (7月18日)
Photo by Takeshi ウイーン  (7月19日)
Photo by Yasunori  アガパンサス  (7月20日)
        日常とは


部屋のカーテンを開けると一日が始まる
教会から聴こえる朝の祈りの鐘

朝食のブラック珈琲で眠気を覚まし
私はカレル橋を渡って街へと急ぐ

毎日をリピートしながら生きてゆく人生
冒険の出来ない小心者にはちょうどいい

我が人生に悔いはない
これが私に最もふさわしい日常だと
言い聞かせる・・・・  言い聞かせる

         一度だけ


ねえ・・・ どこか遠くへ連れてって
シンデレラのように一夜だけ夢をみさせて
そうすればきっとまた現実に戻ってゆく

ねえ・・・ どこか遠くに連れてって
帰りにガラスの靴を落としてくるような
そんな野暮なことしないわ

あなたと私は一度だけで 「The End」

お願い・・・ 私の背中を押して
そしてその手で私を遠くに連れてって
     優しさに包まれて


優しさ求めてここまで来たよ
旅の終わりは君にめぐり逢えると
それは神さまが結んだ赤い糸だったんだ

もう何にもいらないさ・・・
地位も 名声も お金も 富も
君の前では無意味な男のエゴさ・・・

人生の終わりくらいは
優しさに包まれて自分らしく生きてみたいよ